地域環境の総合維持管理をになう

特殊技術・工法・機械

靱性モルタルNA

吹付け・コテ塗り併用型 靱性モルタル

【Made in 新潟 新技術普及・活用制度】
登録番号 28D1001

靱性モルタルとは

  • 土木学会の「複数微細ひび割れ型繊維補強セメント複合材料設計・施工指針(案)」に記載されている「複数微細ひび割れ型繊維補強セメント複合材料(HPFRCC)」に適合する繊維混入モルタルであり、コンクリート構造物の表面被覆や断面修復等の補修に使用されています。
  • 【メリット】一般的なポリマーセメントモルタルと比較し、ひび割れ抵抗性や耐凍結融解性等の耐久性に優れるため、厳しい環境条件下においても構造物の早期劣化を抑え、長寿命化に貢献します。
  • 【デメリット】材料中に多量の繊維を含むため、練り混ぜに専用ミキサーが必要である、吹付施工専用である等、施工上の制約がありました。

靱性モルタルNAの特徴

従来技術の高性能はそのままに、配合の見直し等により、施工時の使い勝手の向上を図りました。。

吹付け・コテ塗り施工可能
コテ塗り施工も可能となり、施工適用範囲が拡大。また、コテ仕上げ性も向上。
汎用ミキサーで練混ぜ可能
ミキサーの制約がなく施工の効率化が図られる。ハンドミキサも使用可能。
製品のプレミックス化
繊維、紛体、混和剤を1袋にプレミックス化。配合ミスの低減による品質向上。

引張性能

一軸直接引張試験状況

靱性モルタルNAの引張性能

繊維がひび割れをつなぎ止める(ひび割れ架橋効果)ため、ひび割れ幅が進展せずに複数の細かいひび割れに分散(複数微細ひび割れ)されます。

物性値(性能評価試験)

靱性モルタルNAの主な性能評価試験の値は以下の通り。

試験項目 社内規格値 試験値 試験方法
圧縮強度 30N/mm2以上 47.1 JSCE K 561
曲げ強度 8.0 N/mm2以上 15.3 JIS A 1171(JISR262)
引張強度 3.0N/mm2以上 5.79 ダンベル型一軸直接引張試験
引張終局ひずみ 0.5%以上 4.47
付着力 1.5 N/mm2以上 1.58以上 JSCE K 561(標準、多湿、低温、水中、乾湿繰返、温冷繰返)
硬化収縮率 0.05%以下 0.01 JIS A 1129
凍結融解性能(相対動弾性係数) 97%以上 99.9 JIS A 1148
摩耗深さ 1.5以下 1.00 表面被覆材の水砂噴流摩耗試験(案)
中性化速度 5.0mm以下 3.0 JIS A 1153
靱性モルタルNAの物性値(性能評価試験)

施工例

靱性モルタル工の施工フロー

靱性モルタル工の施工フロー
  • 汎用ミキサーによる練り混ぜ
    汎用ミキサーによる練り混ぜ
  • コテ塗りによる施工状況
    コテ塗りによる施工状況
レックスへのお問い合わせ