地域環境の総合維持管理をになう

特殊技術・工法・機械

維持管理を支える新技術 ウォータージェット(WJ)工法

WJ工法は、ウォータージェットポンプで発生させた超高圧水をノズルにより整流し噴射させることで、コンクリートのはつり、表面処理、塗膜除去等の作業を行なう工法です。
WJ工法は、打撃破壊による従来工法とは異なり、超高圧水のエネルギーやその作用によりコンクリートを破壊するため、以下のような特長があります。


WJポンプ架装車両(水タンク、防音カバー付)

WJ工法の特徴
  • 環境にやさしい(低振動・低粉塵)
  • コンクリートや鉄筋に損傷を与えない(マイクロクラックの発生を抑制)
  • 補修材の付着性が向上する
  • コンクリート劣化部の選択除去


当社保有WJポンプ
(圧力240MPa、水量28L/min)

WJ工法で可能な作業
  1. コンクリートはつ
  2. 表面処理(下地処理)
  3. 舗装等のすべり抵抗の回復
  4. 塗膜除去
  5. 舗装の区画線消去
  6. 標識板のリユース
  7. 壁面の落書き消去

1.コンクリートはつり


橋梁床版下面劣化部のはつり除去

2.表面処理(下地処理)


農業用水路ライニングの下地処理

3.舗装等のすべり抵抗の回復

コンクリート舗装が磨耗しているため、スリップ事故が多発。WJにより舗装面を目粗しを行い、滑り抵抗値の向上を図ります。


トンネル内コンクリート舗装の
すべり抵抗値回復

処理後の試験により
滑り抵抗値の向上を確認

4.塗膜除去


塗料がこぼれ汚れたグルービング舗装

WJで塗膜除去

グルービングを傷めずに塗料を除去

建築物外壁の吹付けタイルの除去

上:WJ処理後
   

※上記以外にも、コンクリートの保護塗装や塩害塗装及び金属塗装の除去が可能です。

5.舗装の区画線消去(国土交通省NETIS登録技術)

従来工法と比較し、品質向上(舗装を傷めない)と渋滞緩和(作業速度が早い)が期待できます。


排水性舗装のライン除去

舗装を傷めずきれいに除去

空港滑走路のライン除去

※排水性舗装においては、従来工法で困難であった、空隙内部に入った塗膜の除去が舗装を傷めることなくできるので、特に効果を発揮します。

6.標識板のリユース

これまでは、標識のレイアウト変更の際は、標識板を丸ごと新品に交換していましたが、WJで表面のシートを剥がし、新しいシートに貼り替えることで、基盤のアルミ板を再利用できます。


レイアウト変更が必要な標識板

専用装置による標識板シートの除去

処理完了、新しいシートを貼ります
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